今年も残り1ヶ月を切りましたが、先月末頃から、インフルエンザ流行の兆しのニュースが流れ始めましたね。
去年は、2回目のインフルエンザの予防接種が年末ギリギリになってしまったので、今年はいくらか早めに接種しようと考えていたところ、ワクチン不足のニュース。
今年は、去年よりも早く予防接種をしようという意識が働き、早速、先週の土曜日に、かかりつけの小児科クリニックに電話をしました。
かかりつけ医では、今年のインフルエンザワクチン不足の影響で、年内の予防接種が可能かどうかも不透明と言われました。

3歳の娘が、いつも、そちらの方にかかっているのですが、インフルエンザの予防接種を近いうちに受けたいのですが。

申し訳ありませんが、今現在、当院にワクチンの在庫がありませんので、すぐに受けることができないです。

あ~、そうですか・・・いつぐらいに受けることができますか?

そうですね、現在のところ不明なので、年内に受けることもできるかどうかも含めて、お手数ですが、1週間後に再度お問い合わせください。
といったやり取りが行われたのですが、かかりつけの小児科クリニックで、インフルエンザの予防接種が受けれないとの事で、困ってしまいました。
11月は、遅くなってから準備し始めた七五三の段取りなどの忙しさにかまけて、すっかり予防接種のことを忘れていたツケが回ってきてしまいました。
現在の娘のかかりつけ医の小児科クリニックは、とても信頼のおける病院ではあるのですが・・・。
実は、このクリニックは、数ヶ所の小児科病院などを渡り歩いた上で見つかった、とても最適な病院でした。
私の娘は、生後10か月で保育園に入った直後から、鼻水がよく出るようになったり、発熱で園を休んだりと、今思い返しても何かと大変でした。
まぁ、他の同じクラスの0歳児の子どもも、代わる代わる病気になって保育園を欠席していたので、特に娘だけお休みが多いというわけではありませんでした。
ただ、うちの娘の場合、私の遺伝もあるのか、鼻水がなかなか収まらなくて、保育園を入れてからは、1年以上、年中、鼻水・鼻詰まりの症状がある状態でした。
そこで、小児科は全部で5ヶ所、耳鼻咽喉科は4ヶ所も通院しましたが、大半の病院で、すぐに風邪と判断されたりして抗生剤を処方されていました。
1度の抗生剤で治らなければ、別の種類の抗生剤を出されたりもして、次第に、ちょっと、これは、さすがにまずいのではないかと思うようになりました。
そんな時、たまたま隣の家の方が、私の娘より4歳上の同じ保育園に通うお子さんの、かかりつけ医の小児科クリニックを教えてもらいました。
そこは、子どもには、基本的な免疫力を高めさせるという意味でも、なるべく抗生剤を使わない治療方針だったため、とても惹かれて、一度連れて行ってみました。
そこでは、オノン(ドライシロップ)と言う薬だけをベースにした処方がなされました。
このオノンは、アレルギー系の鼻炎や気管支喘息に効く薬で、私がかかりつけの耳鼻科で処方されるモンテルカストと同じ系統の薬です。
今までの小児科や耳鼻科では、抗生剤だけでなく、最近になって問題にもなっているコデインの入ったシロップなども処方されていました。
コデインとは、医療用や市販薬にも広く使われている咳止めの成分で、再来年からは12歳未満の使用を禁止することが決まっています。
今のかかりつけの小児科の医師は、その問題がニュースで話題になる前から指摘していたので、そういう意味でも安心できる病院です。
このオノンでさえも、しばらく飲み続けてからは次第に止めていって、あくまで免疫力を高めましょうということで、実際にそのように上手くいきました。
ただ、明らかに抗生剤が必要とあれば、そういう方針の先生の判断のもと、処方されることもあります。
そういう意味でも、とても信頼できる病院が見つかって良かったですが、そこクリニックで、すぐにインフルエンザの予防接種が受けることができないのは残念でした。
新しい病院で、あまり薬の処方に積極的でない(免疫力重視といういい意味で)40代後半くらいの比較的若い医師が院長ということも影響しているのか、もしかすると、ワクチンの割り当ても少ないのかもといったことも想像してしまいました。
結局、別の小児科病院の受診歴があったことで、今年も年内にインフルエンザの予防接種を受けることができました。
かかりつけ医の小児科クリニックで、近いうちに、インフルエンザの予防接種を受けることができないと分かり困り、取り急ぎ、他を探そうということになりました。
今のかかりつけ医の前のかかりつけ医へは、1年前に行くのを止めて、その後全く通院していないことで、ちょっと後ろめたさがあり連絡しづらいと思いました。
そこで思いついたのが、出産した時にお世話になった産婦人科と小児科がある比較的大きめの個人病院です。
ここの小児科は、小児科医1人だけで見るという病院ではなく、近くの大学病院に所属しているような医師達4~5人が持ち回りで患者を診察するかたちの病院です。
どうしても、かかりつけ医の病院の場合、継続性を考えて、1人の小児科医の先生に診てもらいたいという気持ちがあるので、そのような位置付けにはしづらい病院でした。
出産後は、まだかかりつけ医が定まっていない頃に、数回受診しましたが、最近は2年近く行っていませんでした。
そうはいっても、全国的にインフルエンザの兆候が出ている中で、悠長なことは言ってられないと思い、電話してみることにしました。

3歳の娘ですが、小児科でインフルエンザの予防接種を受けることはできますか?

当院の診察券はお持ちですか?

え~と・・・娘がそちらの産婦人科で生まれていますし、その後も何回か行っているので・・・診察券は持っています!

分かりました。当院で受診したことがある方はインフルエンザの予防接種は可能ですが、現在ワクチンが少ないので、早く来られた方からということになります。

分かりました!すぐに行きます!
といったような、電話のやり取りがありました。
つまり、インフルエンザのワクチンが不足しているので、過去にこの病院を利用したことがある子どもを優先させているようでした。
ただ、一見さんは必ず断られるかどうかというのは定かではありませんでしたが、電話で話した時の詳細なやり取りや雰囲気からしますと、その可能性は高いように感じました。
その電話の後、すぐに娘を連れて、その病院でインフルエンザの予防接種を受けることができ安心しました。
今回の経験から、かかりつけ医以外にも、ちょっとした病気の時などに他の病院で受診しておくと役に立つ場合があります。
今回の経験から学んだことは、普段の病気をしっかりと診てもらうかかりつけ医以外にも、他の小児科病院で過去に受診していると、役に立つ場合があるということでした。
もちろん、基本的には、インフルエンザを含めたあらゆる予防接種は、かかりつけ医の小児科病院で受けることが間違いなくベストだと思います。
子どもが、普段から慣れている先生だと、注射の時に気持ちが落ち着きやすいでしょうし、親としても、先生が子どもの病歴などを把握しているので安心できます。
ですので、基本的には、インフルエンザの予防接種の場合、かかりつけ医の病院で10月~11月中旬くらいまでには、2回目の接種も終わらせた方がいいと思います。
ただ、今回の私のケースの場合のように、インフルエンザの予防接種がちょっと遅くなってしまったために、かかりつけ医では受けられない場合もあります。
「年内にワクチンが入るかどうかも分からない」と言われた時には、少し油断していた自分が、ちょっと親として情けなくなりました。
結果的には、取り急ぎ、1回目の予防接種ができたので良かったのですが、それも、たまたまワクチンを持っていた他の病院で、過去に受診していたおかげとも言えると思います。
今回受けた病院は、前述の通り、複数の勤務医が持ち回りで患者を診ている病院のため、第1のかかりつけ医の小児科病院としては、やや不向きなのかもしれません。
しかし、開院からも40年近く経ち、個人病院としては結構大きな病院(産婦人科が有名)ですので、これは想像ですが、ワクチンの割り当てなども比較的多いのかもしれません。
つまり、今回の経験から実感したのは、第2のかかりつけ医という意味合いで、このような比較的大きな小児科病院なども一度受診しておくと、役に立つ場合があり安心できるということです。
例えば、ちょっとしたあせもや虫刺され、鼻水、軽い怪我など、軽めの症状で受診しておく程度でしたら、かかりつけ医でないからといって問題が起きることは少ないと思います。
あるいは、かかりつけ医がお休みの日に発熱などがあった時は、そのような病院で受診してみてもいいかもしれません。
そして、ある程度大きな病院の場合、複数の勤務医(場合によっては非常勤)の先生達で持ち回りで診ている所も多いので、気持ち的に、それ程気兼ねなく行くことができます。
前にかかりつけ医として頻繁に行っていた病院に予防接種の時だけ行くとなると、ちょっと気まずかったりもしますからね。
ですので、信頼のおける第1のかかりつけ医は必要ですが、このような予防接種の時に役立つような、第2のかかりつけ医的な、ちょっと大きめの病院も受診しておくといいかと思います。