3歳の娘が、夫のアレルギー体質を受け付いたせいか、蚊にさされるとぷっくりとはれ上がってしまいます。
10円玉くらいの大きさにはれ上がってしまって、びっくり。
母は蚊に刺されにくい体質のため、蚊よけ対策には無頓着でした。
しかし、娘の様子を見て、蚊よけ対策は万全にしたいと考えるようになりました。
幼い子供に使うので、成分はとても気になります。
でも、効かないで刺されるのも困る。
そんな中、従来の蚊よけの有効成分「ディート(DEET)」って何だろうと気になりました。
また、最近は、「イカリジン」という新有効成分の商品が出てきたとも。
まず、「ディート(DEET)」について、次にイカリジンについてまとめました。
虫除けスプレーに入っているディート(DEET)の効果と子供への影響
「ディート(DEET)」とは、現在市販されている虫除けスプレーの多くに入っている成分で、蚊やダニなどの吸血害虫に効果があると言われています。
基本的には、毒性は低いものとされていますが、まれに体への影響があると指摘されている成分で、このディートを使った虫除けスプレーを12歳未満の子供に使う場合、以下のように、1日の使用回数の制限が設けられています。
- 6か月未満の乳児には使用しないこと。
- 6か月以上2歳未満は、1日1回
- 2歳以上12歳未満は、1日1~3回
※小児(12歳未満)に使用させる場合には、保護者等の指導監督の下で、以下の回数を目安に使用すること(なお、顔には使用しないこと)
なお、このディートを使った市販の虫除けスプレーの容器には、この子供の使用回数の制限に関する注意書き(用法・用量に関連する注意書き)の記載が義務付けられています。
また、虫除けスプレーの場合、ディートの濃度は10%以内という制限もかけられていて、同様に、容器への濃度に関する記載が義務付けられています。
ディートの成分の詳しい内容については、以下の通り、厚生労働省の通知にも記述がありますので、ご参照ください。
※出典:「厚生労働省医薬食品局安全対策課長通知:薬食安発第0824003号」より一部抜粋
ディートフリー(不使用)の虫除けスプレーは2種類のタイプ
基本的に、ディートを使った虫除けスプレーでも、濃度が10%以下の市販品なら、使用回数の制限を守っていれば、特に問題は無いと思います。
ただ、それでも、自分の子供へ使うものとなると、少しでも、安全性の高いスプレーの方がいいかなと思い、色々と探してみました。
すると、ディート不使用の虫除けスプレーとして、一般的に市販されている商品には、次の2種類のタイプがあることが分かりました。
- イカリジン配合タイプの虫除けスプレー
- ハーブを使用したアロマタイプの虫除けスプレー
早速、それぞれについて、見てみましょう。
イカリジン配合タイプの虫よけスプレーとは
※出典:KINCHO公式サイトより
まず、イカリジン配合タイプの虫除けスプレーですが、そもそも、「イカリジン」とは何なのでしょうか?
「イカリジン」(ピカリジンと呼ばれることもある)とは、1980年代にドイツで開発された虫除け効果がある成分です。
現在、日本だけでなく、欧米諸国やオーストラリアなど、世界54ヶ国以上の地域で、この成分の入った虫除けアイテムが販売されています。
日本では、2015年に初めて、イカリジンを配合した製剤の製造販売が認可され、翌2016年から市販され始めました。
前章で説明した通り、ディートの場合、12歳未満の子供には、年齢に応じた1日の使用回数の制限がありましたが、イカリジンには、その制限はありません。
つまり、イカリジンを配合している虫除けスプレーは、ディートの入っているものに比べると、子供にも、より安心して使うことができると言えるかと思います。
また、気になる効き目の方ですが、イカリジンの成分は、蚊やブヨ・アブ・マダニなどへの虫除け対策ということで言えば、ディートとほぼ同等の効果があると言われています。
ディートの方が、より多くの種類の害虫(ノミ・イエダニ・ツツガムシなど)の虫除け対策にはなりますが、私の場合、まずは、蚊除け対策を優先していますので、やはり、子供への安心面も考慮すると、このイカリジン配合タイプの虫除けスプレーを選びたいと思いました。
アロマタイプの虫よけスプレーとは
一方、ハーブを使用したアロマタイプの虫除けスプレーですが、自然由来で、蚊などの虫が嫌う「シトロネラール」や「ゲラニオール」などといった天然成分を使用しているため、やはり、子供に使う時の安心面という意味では、ディートやイカリジン配合タイプのものより勝ると思います。
イカリジンは安心とは言っても、化学物質の成分ですので、やはり、天然由来のものを使いたいという人には、このハーブを使用したアロマタイプの虫除けスプレーがおすすめです。
ただ、虫除けの効果については、イカリジン配合のものには劣ると感じる人もいるようですので、森林や水辺などの蚊が多くいるような場所で使用する場合は不向きかもしれません。
どちらのタイプの虫よけスプレーがいいのか
さて、この2種類のタイプの虫除けスプレーですが、確かに、アロマタイプのものは、根強い人気があるようです。
ただ、前述の通り、私達親子の場合、蚊に刺されることを極度に嫌っているため、優先順位は、まずは蚊に刺されにくいものであり、かつ、子供にも使いやすいということで、イカリジン配合のものを使いたいと思っています。
また、価格面においても、イカリジン配合タイプの虫除けスプレーの方が、アロマタイプのものに比べると、だいぶ、お手頃感があります。
それでは、イカリジン配合の虫除けスプレーには、具体的に、どのような市販されている商品があるのか見てみましょう。
虫除けスプレー(子供用)おすすめ3選|イカリジン配合タイプ
イカリジン配合タイプの虫除けスプレーは、現在のところ、金鳥(KINCHO)とフマキラーの2社が製造している市販品が数種類あります(アース製薬は無し)
その中でも、子供が使用するのに最適なものを、レビューや口コミ、価格、手軽さなどを総合的に判断して、おすすめの商品を3品選びました。
特に、子供に使用する場合、どうしても、エアースプレータイプ(パウダー状のもの)ですと、嫌がったり動いたりして、上手く吹き付けられないこともあるかと思いましたので、手のひらに吹き付けてから他の部位に塗ることができるなど、使い勝手がいいミストタイプ・シャワータイプの商品を選びました。
おすすめ順に紹介しています。
キンチョー(金鳥・KINCHO)お肌の虫よけ プレシャワーDF PRO 80ml
✅商品の特長・概要
- 有効成分「イカリジン」を15%配合
- 子供への使用制限・回数制限が無いため、汗をかいても安心して塗り直し可能
- 虫よけ効果が約8時間持続
- 服の上からでも使用可能
- 無香料で、保存料も無添加のため低刺激
- 肌への刺激低減のため、海洋深層水を使用し、ヒアルロン酸ナトリウムを配合
- 適用害虫:蚊、ブユ(ブヨ)、マダニ、アブ
- 防除用医薬部外品
✅レビュー・口コミ・評判等
- 全体的に口コミ・レビューの評価が高く、イカリジン配合の虫除けスプレーの中でも、最もおすすめの商品です。
- 容量は80mlで、それ程多くありませんが、楽天市場内のネットショップの値段が600円前後(送料は除く)とお手頃価格です。
- 携帯するのに程よいサイズの容器ですので、外出先でも使いやすいスプレーです。
※【KINCHO】YouTube公式チャンネルより
フマキラー 天使のスキンベープミスト プレミアム 200ml
✅商品の特長・概要
- 新虫よけ有効成分「イカリジン」を高濃度の15%配合
- 虫よけ効果が長時間(6~8時間)持続
- 舞い散りの少ないミストタイプ、イヤな臭いも無し
- 子供への使用制限は無く、赤ちゃんから大人まで使える
- 肌にやさしい潤水成分ヒアルロン酸Na配合
- 適用害虫:蚊、マダニ、ブユ、アブ
- 防除用医薬部外品
✅レビュー・口コミ・評判等
- 容量が200mlと比較的多い割に、楽天市場内のネットショップの価格が800円前後(送料を除く)とそれ程高くないので、前述のキンチョーの商品よりもお得感があります。
- ただ、口コミ・レビューの中には、約6%くらいの人が、あまり効果を感じられず、思ったよりもイヤな臭いを感じたという人もいました。
※【フマキラー】YouTube公式チャンネルより
キンチョー(金鳥・KINCHO)お肌の虫よけ プレシャワーDF ファミリーユース 無香料 200mL
✅商品の特長・概要
- ミストタイプで、虫除けの有効成分「イカリジン」を5%配合
- 家族で使える大容量200mLで、逆さまにしても使える
- 子供への使用制限・回数制限が無いため、汗をかいても安心して塗り直し可能
- 虫よけ特有のニオイが無く、保存料も無添加で低刺激
- 海洋深層水を使用し、ヒアルロン酸ナトリウムを配合
- 防除用医薬部外品
✅レビュー・口コミ・評判等
- 容量が200mlと比較的多い割に、楽天市場内のネットショップの価格が550円前後(送料を除く)と安価ですので、とてもお得感があります。
- 虫除けの有効成分「イカリジン」の配合が5%と高濃度15%のものに比べると低いので、その効果に満足していない人の口コミが、約6%程見られます。
子供用虫除けスプレーおすすめ3選の記事のまとめ
今回は、虫除けスプレー(子供用)イカリジン配合タイプのおすすめ市販品を3つ選びましたが、いかがでしたでしょうか。
私見ではありますが、蚊に刺されないようにするための有効性と、ディートフリーという安全性、そして、お手頃な価格であること、それらの要素を兼ね備えたものを順番にご紹介しました。
いずれにしましても、これから夏を迎えるにあたり、本当に蚊には刺されたくないですね。
できれば、この世から蚊が絶滅してほしいということを願っているのですが、こればかりは、どうしようもないことです(笑)
ただ、最近では、デング熱やジカ熱が話題になるなど、ただ、蚊に刺されて腫れて痒くなるだけでなく、とんでもない病原菌まで残して病気を発症してしまうという事例も国内で起きていますので、蚊除け対策は万全にしたいものです。