小学生の娘が学校で習う漢字を覚えるのに、何か良い本は無いかということで見つけたのが
というタイトルの本です。
この本は、元小学校教諭の著者が、生徒が小学校で習う漢字、特に読み方を効率的に習得するために書いた童話集です。
実際に本を手を取って、読み聞かせや娘が読んでいる様子を見ると、本当に良くできた本だと感心しました。
そこで今回は、この「漢字童話1026字」の本について紹介しますので、ご覧ください。
漢字童話1026字とは
「漢字童話1026字」のタイトルを正確に言うと、元小学校教諭で現花園大学講師の井上憲雄氏が書いた『新小学校漢字1026字・音読で楽しく学べる・漢字童話』という名前です。
現在、小学校1~6年生までで習う漢字1026字を全て用いて書いた童話集で、学年ごとに新しく習う全ての漢字を、それぞれ1つの物語にして書いています。
井上氏は兵庫県で約32年もの間、小学校教諭を勤めていて、その時、漢字を覚えるのに苦労する生徒が数多くいる様子を見て、この本を執筆するようになりました。
例えば、1年生で習う漢字80字を用いて1つの物語が書かれ、次に、2年生で習う漢字160字を用いて別の物語が書かれるなど、6年生まで全部で6つの物語が書かれています。
つまり、この本1冊を何回も読み聞かせしたり、音読で読んだりして覚えてしまえば、小学生で習う1026字の漢字全てを、ある程度読むことができるようになる、といった内容になっています。
文章だけでなく、所々イラストも入っていますので、比較的、読みやすい本だと思います。
漢字童話1026字の内容
「漢字童話1026字」の具体的な内容は次の通りです。
著者:井上 憲雄
出版社:(株)本の泉社
出版日:2019年9月8日初版
定価:本体1,200円+消費税(税込1,320円)
ページ数:全236ページ
目次:
・まえがき
【1年生の漢字80字】コンのひみつのぼうけん
【2年生の漢字160字】星のおくりもの
【3年生の漢字200字】オオカミ ギラの商売
【4年生の漢字202字】ミラクルゾウをさがせ!
【5年生の漢字193字】未来のぼくたち
【6年生の漢字191字】ミスターK
前章でも触れましたが、それぞれ1つ1つの物語に、学年ごとに習う漢字全てが使われています。
例えば、1つ目の物語「コンのひみつぼうけん」では、小学1年生で習う漢字80字全てが用いられ、2つ目の物語「星のおくりもの」では、同様に、小学2年生で習う漢字160字全てが用いられています。
なお、「星のおくりもの」であれば、それまでに習う1年生の漢字も使われていますが、3年生以降の上の学年の漢字は使われず、ひらがなで書かれています。
また、漢字の読み方を物語の文中で覚えていくという趣旨から、文章の漢字にはフリガナは付いていませんが、上の写真のように、その下にフリガナ付きの漢字が載っています。
最初は、そのフリガナ付きの漢字を確認しながら読んで、ある程度覚えたら、その部分を隠しながら読むことで、漢字の読み方を習得できるようになっています。
漢字童話1026字の感想
「漢字童話1026字」の感想を一言で言うと「とても効率的に漢字の読み方を学べる本」という印象です。
やはり、1学年の漢字の読み方を一つの物語を通して覚えることができるというのは、とても効率的で良いと思います。
特に低学年の場合、繰り返し読み聞かせをしたり、自分で何回も読むことで自然と読み方を覚えることができると思います。
そして、肝心の物語の内容については、今のところ、娘が新小学2年生ということもあり、まだ1年生対象の「コンのひみつのぼうけん」と2年生対象の「星のおくりもの」しか読んでいませんが、なかなか面白い話だと思います。
特に「星のおくりもの」については、怪我をした飼い犬の柴犬の物語で、子供にとっても、とても温かみのある素敵な話だと思いました。
また、学年ごとに習う漢字を全て用いた物語ということで、何か文章に違和感があるのではないかという心配もありましたが、気になるような文章などは、ほとんどありませんでした。
小学3年生以降の物語についても、少し読んだ感じだと、ほとんど違和感は感じませんでしたが、どうしても学習する漢字の数が増えてしまうため、若干詰め込み気味なところもあるかもしれません。
ただ、いずれにしても、この本の趣旨は効率良く漢字の読み方を覚えていくところにありますので、多少そういったことがあったとしても全く問題無いと思います。
とにかく、私の娘には、1~2学年位先の物語を目安に、この本を繰り返し読み聞かせしたり、自分で何回も音読読みをするように促して、効率良く漢字の読み方を覚えてもらいたいと考えています。
漢字童話1026字の購入方法
今回ご紹介した「漢字童話1026」を購入したいと考えている場合、書店で買うよりも楽天やアマゾンなどのインターネットで購入した方がいいと思います。
特に、小さな書店の場合、この本の取り扱いが無いお店も多いと思いますので、インターネットで購入した方が確実です。
ただ、実際に物語の内容などを確認するために立ち読みして確認したい場合は、大規模の書店で探すか、事前にお店に在庫があるかどうかを聞いてから訪れた方が間違いないと思います。