年長の間に算数の勉強はどこまでしておいた方がいいの?…という疑問。
小学校入学を意識しはじめると、湧いてきますよね。
子どもが年長になると、ひらがなや算数、時計など、小学校入学に向けて押さえておきたいポイントも複数見えてきて、じわじわとプレッシャーを感じてきます。
中でも、算数は苦手意識を持ちやすいので、より慎重に、嫌いにならないように導きたい科目です。
そう考えると、年長の間から無理のないペースで、時間をかけて取り組んでいくのがベストだと思います。
私は、現在小1女の子の母ですが、小1算数の先取り学習をしておいて、本当に良かったと感じています。
小学1年生の1学期は、慣れないことばかりで、親も子供もバタバタと忙しいです。
娘は、第一子なので特にそう感じるのかもしれません。
そんな中、算数の先取りをしておくことで、つまずくことなく、とてもスムーズに学校の授業に入れたと実感しています。
1学期の個人懇談では、担任の先生にも「とても意欲的に取り組んでいますよ!」といっていただき、ホッとしました。
我が家では、算数の下地作りとして、数のイメージを養うことを大事なポイントとして取り組みました。
この記事では、小1算数の数の概念や計算分野について、年長までに取り組んだ遊びや先取り学習をまとめました。
年長の算数の勉強はどこまで必要?【数・計算】小学校入学前に先取り学習で準備万端!
年長の算数の勉強ですが、数の概念や計算の分野について、私は、「10までの足し算・引き算」まで先取りできていたら、ひとまず安心だと思います。
というのも、2学期から「繰り上がりのある足し算・繰り下がりのある引き算」に入っていくので、
それらに関しては、夏休み中までに先取りできれば間に合います。
娘は、「10までの足し算・引き算」がほぼでき、繰り上がりの足し算のさわり…位で、入学しました。
小学校の算数は、「数の概念」「計算」「量と測定」「図形」の4つの分野が含まれます。
なかでも、「数の概念」と「計算」は、確実に押さえておきたい分野です。
そういったことを意識して、算数の下地作りは、以下のように取り組みました。
数に親しむ
算数を学ぶのに必要な、数の概念。
その大切さは、いろいろなサイトでも指摘されています。
小さな子どもが得意になって「いち、に、さん、し」と数字を言っている姿は微笑ましいものです、でも実は、本人にとってみると、それが何を意味しているのか理解できておらず、まるで呪文のように唱えているだけということがよくあります。
引用:こどもまなびラボ
数唱とは、数を数えることです。
3歳児検診でもいくつまで数えらえるかで、成長を確認する先生もおられるみたいですが、数が数えられることと数を理解していることは別の話です。
などと言われるように、「100まで数を数えられたら、数を理解できている」と安心してしまってはいけないということがわかります。
数のイメージがしっかり持てていないと、算数につまづいてしまうと言われています。
そのため、数字と数の量感が一致することを大事にして、数に親しむ工夫をしました。
数唱する
View this post on Instagram
まずは、数に親しむために、お風呂に数字のポスターをはりました(2歳の時)。
画像はインスタグラムよりお借りしましたが、セリアでこれと同じものを購入しました。
そして、定番の「10数えたら、お風呂から上がろうね」から始めました。
100円ショップのポスターには、10までは具体物で量が示されているので、「リンゴが一つあるね」「おさるさんは何びきいる?」などと言葉を添えながら遊びます。
10まで言えるようになったら、20,30と増やしていきます。
数の並びの規則性が頭に入ってきたら、100を目標にします。
ポスターの数を指さしながら、100まで言えるようします。
100まで暗唱できるようになれば、一区切り。
順唱(1,2,3…)ができるようになったら、逆唱(10,9,8…)をしたり、数をしっかりインプットし、アウトプットします。
物の量を数える
数唱ができるようになったら、物の量と数字を一致させます。
- 積み木を並べたり、積み上げる。
「1,2,3個並べたね(積めたね)」 - どんぐりや松ぼっくりを拾って、数える。
- おやつを数えてセットする。
「おせんべいを3個お皿においてね。次はクッキーを2個おいてね。」 - おさらにおやつを置いてから「ボーロは何個ある?数えてみよう!」
- ブドウの実を、自分・父・母のお皿に10個ずつ入れる。
など、実体験を通じて、数字と量のつながりを体感します。
例は、ほんの一例なので、遊びの中でいろんなことが出来ますね^^
玉そろばんで数のイメージを養う
いろいろな実体験から、数を数える体験を積んだら、玉そろばんで大きな数を体感。
玉そろばんは、1,2,3…と動かしながら、数を数えるだけでなく、数のイメージを養うのにぴったりです。
沢山の玉が並んだ様子が一目瞭然で、数の量感を感じられるのがいいですよ!
また、算数の学習に入ってからも、たし算・10の合成分解・ひき算・かけ算にも利用できるので、長く活用できます。
我が家では、『くもんの玉そろばん120』を購入しました。
決め手は、120まであることと、数字のシートが付いていることです。
120玉あると、100以降の数字が続いているのを、自然に意識できるからです。
5や10の固まりを意識できるのも、繰り上がりや繰り下がりのベースづくりに最適!
「2、4、6、8、10」の2飛ばしの数え方や、「5、10、15」の5飛ばし、「10,20,30」の10飛ばしなど、実演できるのもいいですね。
数字を書けるようにする
ひらがなだけでなく、0~9までの数字を書けるようにしておくと安心です。
連絡帳で、「ぷりんと1まい」「けいさんどりる18」などと、書く必要がでてきます。
娘の小学校では、5月の連休明けから、翌日の時間割や宿題などを自分で連絡帳に書くようになりました。
数字も、8や9などは、形を上手に書くのは難しいですよね。
そのため、ある程度かけるようになっておくと安心です。
娘は、スマイルゼミ年長コースを受講していたので、数字の書き方も、タブレットで習得しました。
スマイルゼミのタブレットは、最初に書き順などをレッスンしてくれます。
そのため、親が書き順を注意するような言葉がけが減り、意欲的なまま習得できました^^
タブレット学習と並行して、無料プリントを活用し、鉛筆で書く練習もしました。
鉛筆の持ち方や消しゴムでの消し方、筆圧など、紙に書くこともやっぱり大事ですね!
余談ですが、タブレット学習が「数字の書き」以上に役立ったのは、「ひらがなの書き方」でした。
タブレット学習でのレッスンの進め方がわかるので、もし興味があれば、以下の記事でレッスン動画も見てみてくださいね。
小1算数(数の概念・足し算・引き算)の先取り学習
数の概念や計算(足し算・引き算)の先取り学習は、以下の3つを主に行いました。
それぞれ説明をしていきます。
幼児ポピー ポピっこ あおどり(年長)の算数カリキュラム
年長4月から「幼児ポピー ポピっこ あおどり(年長)」をはじめました。
机に向かって学習をする習慣をつけるための、紙教材の主軸として選びました。
あおどりは、毎月「もじ・かず・ことば」を学ぶ問題形式の『ドリるん』と、思考力を養う読み物形式の『わあくん』が届きます。
上の写真は、「ドリるん」の2020年度年間カリキュラムです。
算数の部分を抜粋すると、以下になります。
- 4月 仲間分け
- 5月 数字の練習
- 6月 数字の練習・数の順番
- 7月 数字の練習・数の大小
- 8月 なんばんめ・何時
- 9月 いくつといくつ(5)・何時・長さ
- 10月 いくつといくつ(6・7)・何時・図形
- 11月 いくつといくつ(8・9)・何時・広さ
- 12月 いくつといくつ(10)・何時/何時半・かさ
- 1~3月 入学準備特別号
以上のように、小学1年生の先取りの内容になっています。
↓こちらは、ドリるん9月号の「5はいくつといくつ」のテキストです。
幼児ポピーのドリルはカラーで、子どもが取り組みやすい楽し気な雰囲気です。
年長から学習を始める子どもにとっては、難易度も高くなく、達成感が得られやすいのがメリット。
問題数は少ないので、その他の学習で補う必要性は感じますが、毎月決まった時期に届くことで学習のペースを作りやすかったです。
幼児ポピーは無料でお試し号を送ってくれるので、子どもと一緒に試してみると、教材が子どもにあっているかが分かります。
我が家も取り寄せて、受講を決めました。
無料お試し号の体験の様子は、↓こちら。
受講後3か月の感想は、↓こちら。
スマイルゼミ幼児コース(年長)の算数カリキュラム
年長8月から、スマイルゼミのタブレット学習(年長コース)
を始めました。
幼児ポピーは継続しながら、一人で進めやすいタブレット学習を導入しようと考えたんです。
ポピーは、「ドリルを解いたら(親が)答え合わせして、次に進む」という流れになります。
タブレットだと、「(タブレットが)その場で答え合わせをしてくれ、合っていたら、次に進む。
間違っていたら、説明してくれて、理解して次に進む。
もし、それが理解できなければ、親が入って説明する。」の3通りに分かれます。
一人で進められることが増えたので、どんどん自分のペースで進められてよかったです^^
我が家は共働きで、保育園から帰宅後の限られた時間での入学準備だったので、一人でできる部分を少しでも増やしたかったんです。
スマイルゼミ年長コースの算数カリキュラム(2020年度版)は、「かず・かたち・とけい」の3つに分かれています。
価格が違うので当たり前なのですが、ポピーと比べるとコンテンツも多いです。
画像だと字が小さいので、「かず」のカリキュラム内容を下に抜き出しました。
- 4月 数の順番(1~12)・数の合成(8~10)/ 前後から何番目・右手、左手
- 5月 同じ数(1~10)・数の合成(8~10)/ お金の種類
- 6月 多少比較(1~10)・数の分解(6~8)/ 同じ金額のお金・左右
- 7月 20まで数える・合成と分解(6~10)/ 上下左右から何番目
- 8月 同じ数ずつ分ける・たし算(あわせていくつ)/ 左右から何番目
- 9月 60まで数える・0の概念・ひき算(残りはいくつ)/ 2方向からの位置(上下左右)
- 10月 80まで数える・たし算(増えるといくつ)/ お金(買える物を選ぶ)
- 11月 長さ比べ・ひき算(違いはいくつ)/ 何番目の復習
- 12月 助数詞・たし算、引き算の考え方 / お金(買える物を選ぶ)
- 1月 +を使ったたし算・かさ比べ / 2方向からの位置(前後左右)
- 2月 -を使ったひき算・80まで教える / お金(お買い物体験)
- 3月 たし算、ひき算・年長内容のまとめ / 時間割の見方
スマイルゼミ年長コースでは、主に数の合成分解と足し算・引き算を学びます。
我が家では、平日は、主に一人で進めて、わからないところだけをフォローします。
土日に、親が気になるところを、「これやってみよう♪」と誘って一緒にし、理解度をチェック。
そうして、子どもの理解が弱いところを発見し、反復します。
スマイルゼミは、一度解いた問題を繰り返し解くことができるので、反復にも最適です^^
年長の8月から途中で入会しましたが、結果的には、スマイルゼミが、年長の算数の家庭学習の軸になりました。
最新のスマイルゼミの年間カリキュラムを知りたい場合は、資料請求をしてみてくださいね^^
パンフレットで年間カリキュラムを確認できます。
進研ゼミ小学講座・チャレンジタッチ1年生(先行申し込み)の算数カリキュラム
チャレンジタッチ1年生は、年長の早い時期に先行申し込みをしておくと、「1年生準備スタートボックス」が届き、年長の12月中旬にタブレットが届きます。
娘の場合、年長の6月に先行申し込み、スタートボックスが7月中旬、タブレットが12月上旬に届きました。
3月までの受講料は無料なので、年末年始のお休みなどを含めて、入学準備をお得に開始できます。
チャレンジタッチ1年生の先行申し込みで受けられる算数の入学準備コンテンツ(2020年度版)は、以下のような内容です。
- かずをくらべよう!
- かずをかぞえよう!
- ぼうをつかって かたちをつくろう!
- かぞえるものにきをつけよう!
- なんばんめか かんがえよう!
- おりがみをひらいたかたちをかんがえよう!
- <じつ力アップレッスン はってん>かずのめいろをつくろう
- <じつ力アップレッスン はってん>おかねをくらべよう!
- とけいばっちり1ねんせい
- さんすう じゅぎょうたいけん
娘の場合、年長からゆっくりと入学準備をはじめていたので、復習にも使えました。
チャレンジタッチのキャラクター「コラショ」もかわいくて、娘は気に入っています。
小学校生活や授業への興味付けになるコンテンツも入っているので、楽しんで使っていましたよ^^
学研の幼児ワーク たしざん(5歳・6歳)・ひきざん(5~6歳)
算数は、タブレット学習より少し先取りをさせておきたかったので、学研の幼児ワーク「たしざん(5歳・6歳)」も使用しました。
娘の理解度を順番に確認したかったのと、私自身がどういう流れで教えているのかを勉強したかったので、このワークを選びました。
このワーク、幼児用ということもあって、多色刷りで絵がふんだんに使われています。
いちごや車などの具体物、赤丸の半具体物を使って、丁寧でわかりやすい構成になっています。
たし算の計算に入る前に、具体物のイラストで「いくつといくつ」「あわせていくつ」「ふえるといくつ」をしっかり説明しているので、たし算の意味を自然に身に付けられたと思います。
とくに「くりあがりのある足し算」をどうやって教えていこうかと思っていたので、6歳の方はとても参考になりました。
繰り上がりの問題では、おはじきや立方体積み木を使って、実際に具体物を動かして問題を解いていけば、より理解が進みました。
算数は、数のイメージが大事だといわれますが、このワークは、具体物のイラストでの問題が多いので、数のイメージを養うのにもとてもよかったです。
子どもが算数をどこまで理解できてるんだろう…と不安に感じる場合は、一緒にやってみるといいと思います!
スローステップなので、どこにつまずいているのかが分かりやすいですよ。
ちなみに、入学前までに「たしざん6歳」を終わらせることはできませんでした。
ポピー・スマイルゼミ・チャレンジタッチを平行していたので、時間が足りませんでした(-_-;)
しかし、入学してからも少しずつ続けて、たしざん(6歳)を終わらせ、続けて、ひきざん(5~6歳)も終わらせました。
どちらも「くりあがり・くりさがり」が始まる前の1学期中に終わらせることが出来たので、ほっと一安心。
算数は、余裕をもって着実に理解してほしいので、ドリルで先取りしておいてよかったです。
さいごに
小1算数「数・計算分野」について、年長での算数の先取り学習についての内容でした。
小学1年生2学期の現在、
幼児ポピー・スマイルゼミ・チャレンジタッチ・ドリルで先取り
→スマイルゼミ・チャレンジタッチ・授業で復習
→スマイルゼミ・チャレンジタッチ・プリント・ドリル・宿題で反復
の流れで、定着度が上がってきているのを実感できています。
先取りをしてしまうと、授業がつまらなくなるなどの意見もありますが、娘の場合、年単位での先取りではないからかもしれませんが、デメリットは感じませんでした。
特に、就学前までに学習習慣と勉強は楽しいという感覚が身に付き、そのまま入学できたのは、大きかったです。
これからも、ちょっと先取り&反復を重点的にやっていこうと考えています。